麻生交通安全母の会(宇佐美京子会長)では毎年、和光小学校の新一年生に交通安全の願いを込めたフェルトのマスコットを作り、贈呈しています。30年以上続く伝統行事ですが、昨年はコロナ禍で制作を断念しました。しかし、「新一年生に交通祈願を込めた新たな記念品を」と、地域で布マスクを制作する長尾ゆみさんに依頼。「母の会には私も子どもの頃にお世話になっていたかも。地域と子どもたちのためになるなら、こんなうれしいお手伝いはありません」と快諾を得ました。 当初は「マスクの色柄は男女別で」と依頼されましたが、ジェンダー(性別による区別)が社会問題となっていることや子どもたちが多感な時期であることから、宇佐美会長と相談。周囲の若い母親たちにもリサーチし、男女ともデニム生地で作ることにしました。 そもそも長尾さんがマスクを作り始めたのは昨年2月。店頭からマスクが消え、不織布などの素材で肌荒れする体質だったことから「自分に合ったマスクを作ろう」と思い立ちました。洋裁経験のある母・三枝子さんと2人で家族用を作り、「同じ悩みを持つ人のために」と、勤務するエンパイアー麻生西店の一角で販売したところ、着け心地や色柄の良さ、低価格などが口コミで人気となりました。 母の会の制作数は予備を含め80枚で、3月中旬に納品。長尾さんは「交通安全はもちろん、新型コロナウイルス感染防止の願いも込め、楽しい小学校生活を送ってほしいですね」と願っています。
母の会が布マスクを作成
